2011.01.10
ドキドキしませんか?脈がトブことはありませんか?
2011年1月8日昭和区医師会の勉強会へ行ってきました。
名古屋大学循環器内科の因田恭也先生を講師に招いて「心房細動の管理」についてでした。
患者様のお話をうかがう中で時々「ドキドキします」とか、「脈がとびます」といってこられる方がいらっしゃいます。また、自覚症状は無い方でも血圧を測定しているときに「脈がとんでいるな」とわかる方が見えます。
そんなときに、心電図検査を行うとわかる不整脈のひとつに心房細動というものがあります。
不整脈といっても、ほっておいても良いものから、この心房細動のように治療を要するものまでいろいろな種類のものがあります。なぜなら、心房細動という不整脈の恐い合併症の一つに、脳梗塞があるからです。この脳梗塞を予防するために、治療が必要となります。写真1にもあるように、脳梗塞の原因の約3割が心臓に原因があり、心臓に関わる原因として一番多いものが心房細動なのです。
心房細動があると、心臓の中で血の塊である「血栓」ができやすくその血栓が頭の血管に詰まってしまうのが、脳梗塞という病気です。ひどい場合には、麻痺が出たり寝たきりの状態になってしまうこともあります。
血の塊ができることを防いであげることが治療の第一歩なので、血をサラサラにしてあげる治療を「ワーファリン」という薬を使って行います。それとともに、脈が速くなってドキドキ感が強く出ている人には、脈をゆっくりにしてあげる治療が必要になります。
血のサラサラ具合は、「ワーファリン」によって調節されますが、人によってまた、体調によって、食事よって変化があるので定期的に量の調節をしたり、血液検査をしたりが必要になります。せっかくワーファリンを飲んでいても、サラサラ具合が適切でないと、結局脳梗塞になったり、血が止まりにくくて出血による合併症を起こすこともあります。
もうすぐ発売される予定の新薬の検査結果のデータも報告がありました。ワーファリンと異なり、量の調節が不要で、出血による合併症も起こりやすいわけではないという、良い薬のようでした。
「ドキドキする」「脈がとぶ」というような症状がある方は、一度かかりつけの先生に相談してみてください。75歳以上で、高血圧症や糖尿病がある方は、すぐに治療したほうが良いという指針が出ています(写真3)。
名古屋大学循環器内科の因田恭也先生を講師に招いて「心房細動の管理」についてでした。
患者様のお話をうかがう中で時々「ドキドキします」とか、「脈がとびます」といってこられる方がいらっしゃいます。また、自覚症状は無い方でも血圧を測定しているときに「脈がとんでいるな」とわかる方が見えます。
そんなときに、心電図検査を行うとわかる不整脈のひとつに心房細動というものがあります。
不整脈といっても、ほっておいても良いものから、この心房細動のように治療を要するものまでいろいろな種類のものがあります。なぜなら、心房細動という不整脈の恐い合併症の一つに、脳梗塞があるからです。この脳梗塞を予防するために、治療が必要となります。写真1にもあるように、脳梗塞の原因の約3割が心臓に原因があり、心臓に関わる原因として一番多いものが心房細動なのです。
心房細動があると、心臓の中で血の塊である「血栓」ができやすくその血栓が頭の血管に詰まってしまうのが、脳梗塞という病気です。ひどい場合には、麻痺が出たり寝たきりの状態になってしまうこともあります。
血の塊ができることを防いであげることが治療の第一歩なので、血をサラサラにしてあげる治療を「ワーファリン」という薬を使って行います。それとともに、脈が速くなってドキドキ感が強く出ている人には、脈をゆっくりにしてあげる治療が必要になります。
血のサラサラ具合は、「ワーファリン」によって調節されますが、人によってまた、体調によって、食事よって変化があるので定期的に量の調節をしたり、血液検査をしたりが必要になります。せっかくワーファリンを飲んでいても、サラサラ具合が適切でないと、結局脳梗塞になったり、血が止まりにくくて出血による合併症を起こすこともあります。
もうすぐ発売される予定の新薬の検査結果のデータも報告がありました。ワーファリンと異なり、量の調節が不要で、出血による合併症も起こりやすいわけではないという、良い薬のようでした。
「ドキドキする」「脈がとぶ」というような症状がある方は、一度かかりつけの先生に相談してみてください。75歳以上で、高血圧症や糖尿病がある方は、すぐに治療したほうが良いという指針が出ています(写真3)。
【関連資料】
→ 心房細動資料
(PDF:582KB)
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